会社を経営している。
銀行からたくさんの借金もしている。
その時に個人保証もとられている。
でもうちの会社は株式会社なので本来は有限責任である。
借金をしても、個人の財産まではとられませんって事ね。
そうしないと起業や出資するにあたり怖くてお金が出せないじゃない。
起業・出資=絶対に失敗できない大博打
なんてさ。
いや、だから経営者はお金の勉強をしっかりしないとねって話なんだけど、それは今回の本題ではない。
失敗をゆるされないチャレンジなんてほんと怖くてしょうがないよ。
でも現在中小企業のオーナー社長は実質無限責任である。
会社になんかあったら、社長の個人財産まで取られてしまう。
これは、、。
怖いよー。
そんな怖いこと出来ないよね。
だから有限責任っていう制度を作ったのに、中小企業のオーナー社長に関しては全く機能していないよね。
なんかあったら自己破産しかないのか。
自己破産・・。
自己破産って実質見ぐるみ剥がされてしまうじゃない。
10年間ブラックリストに載ってカードが作れないとかさ、新たな借金が作れないとかさ。
敗者復活戦が出来ない。
自分なんかもう50代だから、いま自己破産したら実質終わりだわ。
もういや。
なんで中小企業のオーナー社長ってこんななの。
イジメだよ、イジメ。
なんてね。
だからみんなさ、サラリーマンになりたがるのかね。
サラリーマンは本当の意味で有限責任だもんね。
会社が潰れても勤めている人は財産とられないもんね。
だから出来るだけ大きな会社に入る方がいい。
だって安定するじゃない。
そして政府は大きな会社ばかりを優遇するしね。
でもさ、みんながみんなそんな事言っていたら世の中イノベーションが起きないじゃない。
いつまでたっても同じ社会。
そんな社会は必ず衰退していくのだよ。
事実、今の日本は泥舟のように衰退していっているじゃない。
全然豊かじゃない。
ほんといまの日本の空気感気持ち悪いわ。
このまとわりつくような閉塞感。
自分はさ、自分で起業したんじゃなくて二代目なのね。
親父が作った会社を継いだ後継者なのさ。
まぁ、自分で継ぐと決めたのだから自由意志でしょと言われたらそれまでなんだけど、強烈に「これがしたい!」と思っていた訳ではない。
だから会社を継いだ瞬間から、自分の中では管理者なのね、管理者。
目的は会社の発展のためではなくて、会社をいかに潰さないか。
ついでに何か事業を大きく出来たらいいなくらいの感覚よ。
会社を継いで15年くらいは右も左もわからなくて、ただ必死になってやってきた。
でもだんだんとシンドくなってきたのよ。
会社経営をしていてちっとも楽しくない。
生きていてもちっとも楽しくない。
オレは何をやっているのだろう、、、。
そんな気持ちね。
自分以外の人が羨ましくてしょうがない。
自分だけ全然だめだーってね。
だから色々と勉強したよね。
経営のこと、心のことなどなど。
そしてなぜそんな気持ちになったのか。
日本社会の雰囲気に首まで浸かっていた自分が泥から這いあがろうとしている。
だからキツいのか。
そうか。
そういう事なのかもしれない。