好きでやっているわけじゃない

自分は父親が作った会社を継いだ二代目社長。

飲食店、居酒屋の経営である。

よく人からは、「小さい頃から継ぐんだぞ」とか言われて育ったの?

なんて聞かれるけど全然そんな事はない。

うちの母親は、居酒屋商売が好きではなかったように思う。

なぜなら、わたしのことを医者にしようなんて野望をいだいていたくらいだから。

わたしの実力では無理だったけど。



それはさておき。

結果的に継いだ訳なんだけど、動機はいたって不純である。

「食っていくのに楽そうだ」

と思ったからである。

あー、もう最低ー、やーねー。

楽そうだったからなんてね。

でね。

店に入ったら入ったで、根は真面目な性格なので一生懸命にやるわけよ。

もっと売上をあげたい!

もっといい店にしたい!

とね。

一生懸命にやったわけ。


で、紆余曲折していまに至るわけで。

かれこれ26年も経営者やっているよ。

すでに後継者とは言えない年数だよね。

でもね。

ある考えが出てきてしまったの。

ランニングしている時に。

それは、「自分は好きでやっている訳じゃない!」っていう考え。

あれ?

自分そんな前提で会社経営やっているの?

それほんと?

フッと思ってしまったんだよね。


自分では、自分のことを商売のセンスがないと思っている。

あれ?

また変な考えが出てきたぞ。

自分のことを商売のセンスがないと設定しているのか。

ほっほー。

これは新しい発見だ。

というか、たしかにいつもそういう考えを持っているね。

でもそれをハッキリと言語化するのは初めてかもしれない。

いや間違いなく初めてだ!

あまりに自分にとって普通の感覚なので、自覚できていなかった。

そう「自分は商売のセンスがない!」と定義している。

そっかー。

だから、「好きでやっている訳じゃない」になるのかなー。


うーむ。

当初書こうと思っていた事とだいぶ違う方向に行ってしまったぞ。

これは困った。

いや全然困っていない。

むしろ興味深い。


うむ。

今日は、ここまでにしておこう。

これ以上迷走すると、文字数だけがダラダラと伸びて、ただループするだけになってしまいそうである。

「自分には商売のセンスがない」という前提を設定しているという発見があったところで切り上げておこう。


おっ。

またいま別の考えが出てきてしまった。

「自分には会社を大きくするセンスはない」

「自分には新規事業を立ち上げるセンスはない」

「自分には人を集めるセンスはない」

あれー。

これは困った。

本気で困った。

自分にこんな前提を設定していて商売やっていけるの?

商売やめて、別のことやった方がいいんじゃないの?

むむむむ。

迷子だ。